【調べもの】Breezer Inversionのスルーアクスル
Breezer Inversionの純正品はちょっと使いにくい上に、前後でねじピッチが異なるので注意。
こんにちは、人見知りぼっちサイクリストの管理人です。
Breezer Inversion 2020はクロモリフレームながら、テーパーヘッド、フラットマウントディスクブレーキ台座、12mmスルーアクスル、プレスフィットBBといった、モダンなロードバイクの規格を採用しています。
今回はBreezer Inversionに採用されているアクスルシャフトが使いづらいので、交換部品を調べてみました。
12mmスルーアクスル:ホイールを固定する部品/規格の名称
12mmスルーアクスルはホイールを固定する部品/規格の名称です。詳しくはググって頂ければいいのですが、ここの説明がわかりやすかったのでリンクを貼っておきます。
http://ysroad.co.jp/yokohama/2017/09/22/27925
要約すると、ホイール/車輪の軸に穴があり、それを取り付けるフレーム・フォーク側にも穴があり、その穴と穴を合わせてシャフトを差し込み固定する方法です。12mmスルーアクスルとはその穴に差し込むシャフトの径が12mmの部品、規格となります。
ロードバイク系では主にディスクブレーキモデルに採用されており、車輪軸の幅はフロント側が100mm幅、リア側は142mmが主流となっているようです。
純正アクスルシャフトが使いづらい・・・
Breezer Inversionにはクイックレバー式のアクスルシャフトが付属します。これがイマイチ使いづらい・・・
まず、ホイールを外す際にゆるめる操作は簡単です。倒れているレバーを引き起こし、緩んだところで反時計回りにシャフトを回せば外れます。クイックレバーを使ったことがあれば、何も考えずに操作できます。
問題は固定する操作です。
ゆるめる操作と逆のことをすれば良いので、クイックレバー解放状態で時計回りに締めていき、程よく締まったところで、レバーを倒してグッと締め込みます。
すると、ほぼ毎回、レバーがあさっての方向を向いています。
正しい使い方は、レバーを倒して締め込む途中の角度でレバーを適切な位置(向き)に合わせ、倒し込みます。
レバーを倒して締め込む途中の角度であれば、レバーを回してもシャフトが回らない構造・・・らしいのですが、トルクが掛かった状態では、どうしてもレバーと一緒にシャフトも回ってしまい、なかなか思ったレバーの向きで締め込むことができません。かなりイライラします。
工具不要がメリットだと思うのですが、自転車に乗る時はいつも携帯工具を持っていますし、締め付けトルクもそれほど必要としないはずなので、大したメリットではないと感じます。
私の場合、時々、クルマに自転車を乗せるときに前輪を外す程度で、頻繁に使う訳ではない上に、さして便利でもないレバーがいつも自転車にくっついている、しかも割と目立つサイズでそこそこ重い。
グラム単位でパーツの重さを気にするタイプではありませんが、ちょっとなんだか気に入らないな、と思ったのでアーレンキーで固定するヘックスタイプのスルーアクスルを物色してみました。
まずは純正部品の寸法を確認しましょう
12mmスルーアクスルは規格の名称と書きましたが、各部寸法の組み合わせでバリエーションが存在します。
車輪軸の幅=オーバーロックナット寸法(OLD)はフロント100mm、リア142mmであることはフレームのスペック表に書かれていますので、確認しておく寸法は以下の通り。前後それぞれきちんと確認しましょう。
- Aの長さ:ねじ長・スレッドレングス(TL)
- Aのねじ山の間隔:ねじピッチ・スレッドピッチ(TP)
- Bの長さ:軸長
Breezer Inversion 2020の場合、スルーアクスルの各部寸法はメーカーサイトには記載がありませんでしたので、メジャーでざっくり測ってみました。1mm未満の誤差はご容赦ください。
前後でねじピッチが異なりますね。
フロント | リア | |
オーバーロックナット寸法(OLD) | 100mm | 142mm |
軸長・シャフト長 | 120mm | 163mm |
ねじ長(TL) | 13mm | 21mm |
ねじピッチ(TP) | M12 x 1.5mm | M12 x 1.75mm |
適合しそうな商品はRideaとWolftooth
ヘックスタイプで適合しそうな商品を探してみるとRideaとWolftoothが見つかりました。
Ridea:http://www.mizutanibike.co.jp/?allbrand=ridea
Rideaはカーボンのプーリーキットなんかも出しているメーカーです。
代理店のサイトで適合しそうなモデルを探すと以下の型番が使えそうです。全長を長めに設定し、スペーサーで調整するかたちになります。
- フロント : BTA202 (M12/120 – 126mm, 1.5xL15) + BTAM2SB (スペーサー)
- リア : BTA316 (M12/163 – 169mm, 1.75xL20) + BTAM2SB (スペーサー)
もう一つのブランドはナローワイドのチェーンリングで有名なWolftoothです。
Wolftooth:https://www.wolftoothcomponents.com/
国内代理店のサイトでは見つからず、本国サイトで見つけました。日本への発送も対応しています。
- フロント:1.5 x 120mm
- リア:1.75 x 166mm
こちらは±2mmの全長の違いを許容する設計のようです。リアの166mmは少しねじ山がフォーク外側に出てしまいそうです。
どちらも前後で約1万円、、、結構お高いですね。
後日、AliExpressにて格安のスルーアクスルを購入してみました。